自分に嘘をつく

今まで自分に嘘をついていたと思う。

嘘をつき、騙していたと思う。

目の前の問題に対して、

自分がどう感じるかではなく、

周りがどう感じるか、社会がどう感じるかを

自分なりに推測して行動を決めていた。

今になって思う。

僕は馬鹿だったと思う。

周りがどう感じるかなんてわからないのに、

社会なんてものをそもそも知らないのに、

自分の生きている世界がすべてだと思って、

負のループから逃れられなかった。

自分の感性、思考をないがしろにしてまで、

自分の人生の決断を周りに依ることが、

自分にとって善いか悪いかなんて、

その時はわからなかった。

最終的に、限界を超えて、

自分に嘘をついて行動することが、とてもきつくなった。

よく寝込むようになった。

自分は弱いんだと思った。

どうしようもないクズだと思った。

けどそれも、また周りと一緒にできない自分が、

社会になじめない自分がみじめだと思っただけで、

どうしても自分をだますことをやめられなかっただけ。

なにも変わってなかった。そもそも変えようとしてなかった。

自分に向き合ったつもりで、すぐ逃げてた。

何が自分の中で正解なのかわからなくなったこともある。

たぶんだけど、解決法や理由を外に求めてるうちは、変わらないと思う。

わかっているのに、変えられない。

わかっているのに、変えられない。